変な絵? の正体

前回の続き、周りの金枠に眼を向けると、、、そこには可愛らしいハートの孔二つ。これは「猪目」といわれる文様です。イノシシの目がハート形かどうかは別にして、魔除けの意味合いがあります。中央の貨幣形で、東西南北の文様を実際の方角に合わせたとき、猪目の眼力が生まれるのです。
この看板は屋敷の丑寅(北東)の位置に掛けられています。丑寅は風水では鬼門といわれ、邪気が入る方角。猪目が睨みをきかして邪気を払ってくれているのです。さらに、金枠全体は燃え盛る炎をかたどっています。
屋敷は江戸時代、天明の大火で全焼しています。火災のような邪気を二度と招かぬよう、変な絵? の正体は、防火の祈りも込めた看板だったのです。