辰年に、ちなんで

屋敷の中の「辰」を探してみると、発見! 水差しの龍口(たつくち)です。水の女神、弁才天を祀る祠に置かれています。
上の蓋がパカッと開いて、水を入れます。蓋の形は橋の欄干に見られる擬宝珠(ぎぼし)で、宝珠(ほうじゅ)に擬(似)せたものという意味です。龍の絵や置物には、鋭い爪の前足で宝珠をがっちり掴んでいるものが数多くあります。
宝珠は如意宝珠、孫悟空の如意棒のごとく、どんな願いもかなえてくれる宝の珠だとか。よく見ると、止水栓が宝珠? そんな頭の上に乗せて、落とさないでよ!